僕ってヤツは

答えはちょっと 限りないままに
可能性ってやつが もしもと思わせる
くだらない妄想が 愛情に変わり
うつろいやすい僕が 一途になって

おかしいほどに 恋いこがれてるのは
少年時代の 小さな棘か?
自分をありのままに 他人に見せる
それができなくて いつも芝居を打つ

でも誰もが 演技過剰だとは思わない
「それがアンタ 愛想笑いが上手い人」

わかってるつもり 止められぬ習性
簡単には自分を 変えられりゃしない
顔に食い込んだまま 己を捉えて離さない
一度つけた仮面は なかなかはがせぬ

答えはちょっと なさけないままに
このままがいいさと あきらめている
最終回はいつも ハッピーエンドを求める
けれど僕の目の前は そりゃ暗い話

人間関係を 難しく考えすぎる
つまりは自分の 立場を気にしすぎる
保身に走るあまり 周りをかえりみない
そして誰もが 僕から遠ざかる

たとえばあの娘も そんなふうかな
「それはアンタ 自分から逃げてく人」

わかってるつもり 止められぬ習性
簡単には自分を 変えられりゃしない
なんだか近頃は 忘れっぽいやつだ
過去や未来もどこかに 置いときたいな

そして新たなる自分へ なれりゃぁ いい

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