土に横たわりて

水は喉の乾きを潤して
風は肌の火照りを取り去る
花は芳しく 月はさめざめと
日は温もりを与え続けて
横たわる私に生を思い出させる

見よ 飛び交う羽虫の群れを
其は役目を果たさんが為
伏した甲虫の肉を咥え込む
限りなく続かんとする命の輪を
思いて 思わず 繕わんと欲す

真白き雲の下で
力尽きた我を啄ばむ者よ
愛しき者との別れを惜しむ 私の心も知らずにお前は
私の光を奪ってしまった

見えずとも感じる 温もりに包まれて
私は骸となり 新たな命を紡ごう

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